私が練習をしているシヴァナンダヨーガは決まった順番で12個のポーズを練習します。同じポーズを練習していてもというか同じポーズを練習しているからこそ微細な変化を感じ取ることができてオモシロイ。
その12個のポーズの一番最初のポーズがキングオブアーサナと言われるヘッドスタンド、頭立ちのポーズ。
普段足で立っているのが逆転するから「無理無理無理無理…」って思われる方も多いんですよねー。「シヴァナンダヨガってヘッドスタンドするんですよね……」と恐々。
その恐怖心からシヴァナンダヨーガを味わわないなんて、もったいなぁぁぁぁい!(私はそんなことも知らずに参加して、ヘッドスタンドを見たときに「何やらすねんっ!」ってびっくらこきましたけどね)しかも、最初から完璧な形なんて求めていません。ヘッドスタンドにむかうその過程が大切。今日の自分ができるところが今日のポーズの完成形。それにクラスではやりたくないのに無理強いはしませんのでご安心ください。やりたくなったら練習してみましょう。
でもね、「私は頭で立つなんてできない」って思っているのは思い込みです。あなたの身体は思っている以上に高性能なんです。そして理論的にも足で立つよりも頭で立つ方が簡単。頭で理解したいあなたのために、今日はなんで簡単なのかを私の視点で書いてみたいと思います。
ヘッドスタンドってこんな形。
肘は肩幅、手を組んで三角形を作っています。
◎ヘッドスタンドが簡単な理由その①
通常、立位の姿勢では床についている足の部分の上に身体の重心がきていることで安定して立っているわけです。で、このヘッドスタンドではこの三角形の中に重心がくれば安定するんです。理論上ね。
1人で撮影してましたので手を組んだ三角形を上方から撮ることを断念…。かわりにタオルで手の形をつくってみました。
足を閉じてたってみると随分と三角形が大きいのがわかりますね。ほらー、普段よりも重心が入ればOKな位置が大きいんですよ。
こっかっら
ほーら簡単。
◎ヘッドスタンドが簡単な理由その②
成人の頭の重さは約5キロといわれています。このボーリングの玉のような重さを体幹で支えているのです。(厳密にいうともっといろんなことが関わってくるけれども…)このボーリングの玉が上から下にあることで負担は減りますよね。
逆に上にくる両下肢の重さは体重の35%ほど。しかし、抗重力筋(重力に逆らって姿勢を保つときに使われる筋肉)があるゆえにバランスを取りやすい。
ほーら簡単。←暗示をかけてる
◎ヘッドスタンドが簡単な理由もろもろ
ヘッドスタンドが初心者でもとっかかりやすいのはポーズの派手さに対して高い柔軟性を必要としないこと。ポーズを少しずつ進めていくなかで必要な柔軟性や筋力を高めていけるのも魅力です。
「できない」という心のブロックを外してくれる、勇気を与えてくれるポーズであると思います。だから、なんだっていつかできるよなーって思わせてくれる。
あなたが思っている自分の姿は本当ではなく、自分で殻に閉じ込めているんだよって。そんなことを教えてくれるポーズ。ね、素敵なポーズでしょ。だまされたと思ってやってみて!
【関連記事2016年11月追記】
・ヘッドスタンドの練習方法を分解して考えてみる①<心の準備編>
・ヘッドスタンドの練習方法を分解して考えてみる②<身体の準備編柔軟性>
・ヘッドスタンドの練習方法を分解して考えてみる③<身体の準備編筋力>
※初めて練習するときは先生の指導のもとで安全に行ってくださいね
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