古本チェック中毒なんじゃないかと思うくらい、近所の古本屋さんで読みたい本を探してしまいます。
まだ読んでない本たまってるのにね。ネットで注文することもあるのですが、実店舗はお宝探しみたいで好きなんですよね。リアルタイムで売れている本は在庫がなかったりするけど…。何にせよ中毒です。今はベトナム旅行にもっていく本を選抜中。いい加減電子書籍にすればいいのに(本棚もいっぱいだし)、読んでる途中で電源切れるのが怖いんですよ。THEアナログ人間。
ある日の古本屋巡回で購入した本です。
乳と卵(ちちとらん) 著*川上未映子
2008年芥川賞受賞作。この方の作品は初めて読みました。改行がなく句読点のみで続いていく文章。こういう文体はれ親しんでいないので、違和感があったのですが読んでいるうちに「あぁ…これは頭のおしゃべりと一緒だな」と。
毎日止むことのない頭の中のおしゃべりを文字におこすとこんな感じなのでしょう。
姉でホステスの巻子としゃべることをやめた娘の緑子。「わたし」の居る東京に訪れた3日間の話。
しゃべることはやめた緑子は筆談。そして自分の考えたことをノートに記録しています。この記録が思春期特有でもあり、思春期をとうに過ぎた私にも共感できる内容。
だいたい本のなかに初潮を迎えた(←迎えるって勝手にきただけやろ)女の子を主人公にした小説っていうか本があって、読んだら、そのなかであたしもこれでいつかお母さんになれるんだわ。って感動して生んでくれてありがとう、みたいあなシーンにそういうセリフが書いてあってびっくりして二度見した。
だいたい本に書かれている生理はなんかいい感じに書かれすぎてるような気がします。これを読んだ人に、こう思いなさいよってことのような気がする。
単にあそこから出血する、ってことが女になるってことになって、それからなんか女として、みたいな話になって、いのちを生む、とかそういうでっかい気持ちになれるのはなんでやろうか。そしてそれあほんまにほんまにいいことって自分で思うことなんかな。
いやー…ひねくれてて好き。ちょっと斜めから見てる感じがたまらん。
小学生なんだけど、大人に向かっていく身体とそれを受け入れていく心の過程。母親との生活の中で見えている大人という存在。あいだの悶々とした感じ。「あわい」(間)という言葉をあてはめたくなる。
乳と卵 [ 川上未映子 ] |
そうかそんな表現を使うのか!という言葉がたくさんちりばめられている中編小説でした。
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