子宮全摘したらどうなるの＜子宮とって誓いを立てた話＞

この記事の内容は私の個人の経験から来るものであり、参考程度に読んでください。医学的なことは専門家にご相談ください。

11月に子宮筋腫の治療のため子宮を全摘出しました。
子宮筋腫は良性疾患ですが生活の質が落ちるような症状があれば我慢するのではなく治療を前向きに検討されることをおすすめします。

子宮筋腫の治療には全摘以外にも筋腫のみをとるものやホルモン療法や薬で疼痛をコントロールするなど、筋腫の状態や置かれている状況によって選ぶことができます。

婦人科で「(これから子供を望んでいないのなら)子宮取ったら？」と軽く言われて傷ついた

という言葉を目にしたことがあります。

私も最初に言われたときは驚きました(臓器を取るという衝撃！！)が、実際に術後２ヵ月たった今は軽く言う気持ちがわからんでもありません。

なぜなら術後２ヵ月経った今、術前に比べて本当に楽だからです。
軽く言っていると見せかけて重々しくならないようにする配慮ではないかとさえ思えます。

※子宮筋腫は良性疾患なので、治療の方針を決めるは患者自身になります。
子宮全摘を軽々しく言う先生ばかりではありません。私の主治医は私が決断できるようにたくさん話を聞いてくださりました。

【子宮】って女性の象徴のように扱われることがあってこれを失うことによって女性としての自分がなくなるのじゃないかと思われる方もいるかもしれません。

安心してください。子宮をとっても貴女は貴女です。

「私の身体」は私の身体であって私自身ではありません。
私の持ち物のひとつです。

そのひとつが無くなったとしても私の本質は何も変わっていません。

誤解しないでいただきたいのは、「みんなガンガン子宮全摘しようぜ！」って勧めているわけではなく（手術をすることはリスクがゼロではないからね）自分にあった最適な治療法を選べるように本質を見失わないで欲しいということです。

「生理痛は我慢すればいい」のではなくどうか専門家を頼ってください。
子宮筋腫や内膜症などの疾患が隠れているかもしれないし、何もなかったとしたらその次の対策が取れます。(月経困難症のホルモン療法だけでなく、漢方や食事、運動療法などもあるよね)

苦しかった日々に終わりを告げて、こんなにも身体が楽になり気持ちも軽やかになれたことに感謝しかありません。

身体の心地よさは心の心地よさにつながる

わかったいたけれど身に染みて実感しています。

あまりにも感動した私は「医師のように外科手術で治療することはできないけれど、みなさんのちょっとした不調を運動療法で快適な方向へと導いていくお手伝いをするぞ！」と心に誓ったのでした。

＜補足＞
子宮を温存するかどうかはこれから先に子供を望むかどうかによって決められます。
また、治療によっては子供ができにくくなる場合もあるため主治医とよく相談なさってください。

残せる臓器は残す方向で治療するという先生もいらっしゃれば、子供を育て産む役割の臓器である子宮が今後その役割を担う必要がないのであれば摘出するのが良いと考えられる先生もいらっしゃいます。(子宮体癌のリスクはなくなるし、子宮頸がんのリスクも大幅に減ります)

また子宮全摘したら更年期が早まるんじゃないかと思われていますが、卵巣は残っているので女性ホルモンは出ています。生理はないけれど排卵はあります。
なので子宮全摘したからといって更年期になるわけではありません。

手術も入院も２度としたくないと思ったけれど身体が回復してくるとその辛さは忘れてきています。生理(と不正出血)がないことによって好きな温泉にいつでも入れること。生理の予測を立てながら旅行の計画をしなくて良いことが本当に嬉しい！

「もう子供を産むことはない」と何年も前から思っていたしそう選択したことを後悔したことはないけれど、物理的に産めなくなったのにはちょっぴり悲しさもあったのは本当のところ。しかしそれを大きく上回る喜びがあるのも本当のところ。

<補足の補足>
術後、摘出した子宮の写真を見せてもらいましたがホルモンでした。
MRIでは見てたけれど子宮の中にボコんと筋腫があって辛そうな子宮でした。どうりでしんどいはずだ。

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