人の出会いと別れについて考える機会がありました。いろいろと考えたことを綴ろうとしたのですが、以前感銘を受けた言葉が頭に浮かび引用させてもらうことにしました。
私たちに訪れる毎日、出来事は普遍なものなどない。儚い。
その儚さが人の一生をより美しいものにしているのだと思います。
だからこそ会いたいと思ったら、会わなければならない。
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人生に起こる出来事はいつも「突然」だった。昔も今も…。
もしも前もってわかっていたとしても、人は本当にそうなるまで、何も心の準備なんかできないのだ。結局は、初めての感情に触れてうろたえ、悲しむことしかできない。そして、そうなって初めて、自分が失ったものは何だったのかに気づくのだ。
でも、いったい、他のどんな生き方ができるのだろう?いつだって、本当にそうなるまでに、心の準備なんかできず、そして、あとは時間をかけて少しずつ、その悲しみに慣れていくしかない…。
だからこそ私は強く強く思う。
会いたいと思ったら、会わなければならない。好きな人がいたら、好きだと言わなければならない。花が咲いたら、祝おう。恋をしたら、溺れよう。嬉しかったら、分かち合おう。
幸せな時は、その幸せを抱きしめて、百パーセントかみしめる。それがたぶん、人間にできる、あらんかぎりのことなのだ。
だから大事な人に会えたら、共に食べ、共に生き、だんらんをかみしめる。
一期一会とは、そういうことなんだ……。
«日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ 森下典子»より