本の紹介ばかりしていますが、本を読むことと同様…いや、それ以上に海外ドラマを見るのが好きです。これはいつから好きなのかは思い出せないのですが、高校?大学??うん十年前からであることは確かです。ビバリーヒルズ高校白書で見るアメリカのませた高校生の生活にドキドキしたもんです。(遠い目)
で、ですね。最近見ていた海外ドラマ「LOST」で登場人物のソーヤ(ここではLOSTの説明は割愛)が言うんですよ
『二十日鼠と人間だよ。読んでないのか?』
てね。
私「よ、読んでないです…」(注:セリフは私に向けた言葉でもなんでもない)
なので読むことにしました。(絵本は一切関係ありません)
『二十日鼠と人間』 著*ジョン・スタインベック
いつかは自分の農場を持ちたいと夢を見る小男ジョージと、兎を世話することだけしか頭になく、常にジョージの夢を打ち砕いてしまう、うすのろの大男レニー。南カリフォルニアの農場を渡り歩く二人の労働者を主人公に、夢を追いながらも過酷な現実に裏切られる、下層階級の悲劇を描く。戯曲の形式を小説に取り入れた実験的な作品で、スタインベックの評価を一躍高めた出世作
私は「夢」と「目標」は違うと思っています。「夢」は私の中ではぼんやりと掴みどころのないふわっとした印象を持っています。『いつか白馬の王子様が!!』という感じ。それに対して「目標」は現実味を帯びています。そこに向かう行動と指標がある。(されにその先には「目的」があるのですが…)
とはいえ、「目標」の先にある「目的」のことを「夢」と呼ぶ人もいるでしょう。
このジョージとレニーが繰り返し語る「夢」は生きていく上で必要だったと思います。形にできるできないではなく、語ることで生きている力となっていたのです。しかしそれが現実味を帯びてきたときに起きる悲劇。
The best laid schemes of Mice and Men
Gang aff a-gley,
And leave us naught but Grief and Pain
For Promised Joy…………Robert Burns
『二十日鼠と人間』(Of Mice and Men) という題名はロバート・バーンズの詩から借りてきたもの
「二十日鼠と人間の、最善を尽くした計画も
後からしだいに狂って行き
望んだ喜びのかわりに
嘆きと苦しみのほかは、われらに何も残さない」
という意味で、この小説のテーマにじつにぴったりしている。(大門一男・あとがきより)
愛が在るからゆえにしなければいけない行動があるということ。そしてその行動にあとには嘆きと苦しみが訪れることもあるということ。
しかしながら「相手を想っている」と自分のエゴで思っているのかどうかはきちんと見分ける力がないとね。結局はVIVEKA(ヴィヴェーカ/真実と真実でないものを見分ける力)とVIRAGYA(ヴァイラーギャ/離欲・好きなものにも嫌いなものにも執着しない)だよな。
やるせなさをかんじるのだけれど、心の片隅では小さな灯が宿るような作品でした。映画「グリーンマイル」に通じる感じ。
ハツカネズミと人間 [ ジョン・アーンスト・スタインベック ]
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映画にもなってますよー
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