【本】もの食う人びと/辺見庸

オモシロかった!!!!

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『もの食う人びと /辺見庸』

人は今、何をどう食べているのか、どれほど食えないのか…。飽食の国に苛立ち、異境へと旅立った著者は、嚙み、しゃぶる音をたぐり、紛争と飢餓線上の風景に入り込み、ダッカの残飯からチェルノブイリの放射能汚染スープまで、食って、食って、食いまくる。人々の苛烈な「食」の交わりなしには果たしえなかった、ルポルタージュの豊潤にして劇的な革命。

以前は小説ばかり読んでいた私ですが、最近は沢木耕太郎さんはじめとするルポルタージュを読むことも増えました。

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会社員時代は、頭の中が常に仕事のことでいっぱいで現実とは違う世界へと連れて行ってくれる小説に惹かれていました。恥ずかしいことですが、仕事一色の頭の中が退職後に初めて周りの世界をみるようになり、世界のことや社会を知ることができるルポルタージュは私の刺激となりました。夫にとっては既知のことを、驚きと興奮で話す私。そこには多少なりとも温度差がありますが…いつかは追いつきたいものです。

著者が「もの食う人びと」に会いに世界を旅したのは1993年。当時、私は中学生。世界で起こっていたことを20年以上経ってから知っても衝撃でした。

フィリピンでの残留日本兵が犯した「食のタブー」。食の時間からみるベトナムの変化。食とネオナチ。内戦の起こるソマリアで見たもの。ロシアの艦隊訓練基地で栄養失調で死んだ新兵から見える社会の闇。「大丈夫」「大丈夫」と言いながら、魚を食べキノコを採るチェルノブイリの街の人々。

人として共通の「食べる」という行為を通して見えてくるもの。

著者は何かを訴えたいわけでもなく、思考の先を自分にむけ旅をしたといいます。それでも、著者の体感した世界を言葉を通して見ることで、自分の中に生まれる感情はあるんです。

知らない世界に驚きながらも、まだ知ることができる、まだ知りたいと思う気持ちになれた本でした。

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